ヒュッテントは、登山の避難小屋や森林整備の拠点として設計された、3.5×3.5m(外寸)の山小屋です。
施工や運搬が困難な場所での設置を想定し、施工性やコスト、素材、耐久性にこだわりました。
山小屋以外にも様々な活用が可能で、小屋の可能性を広げます。
パレット構造を活かした
施工性やコストなどに優れる建築工法
スクエアパネル工法は、簡単・低コスト・快適・環境・強固をコンセプトに、荷物を運ぶための物流木製パレット(T11W)の規格を活かして考えられた、建築工法です。
国内外にあるパレット製造工場で生産できるので、各地域での調達をスムーズに行えたり、従来の木造建築物が解体で大量の廃棄物が出るのに対し、物流のパレットとしてリユースできることから、廃棄物の量を極端に減らす事ができたりします。
この工法は、スクエアパネル工法として特許も取得しています。
膜構造による、機能性と意匠性の実現
産業用のテント倉庫等で使用される強度なテント膜を活用し、機能性と意匠性を兼ねたデザインを実現します。膜には、短納期、低コスト、軽量、耐侯性、透光性の確保などのメリットがあり、一般的な木造建築とは異なった良さがあります。山などの運搬が困難なところや、離島など輸送コストが高いところでの設置に適しているのも膜構造の魅力のひとつです。
またArrow(矢印)型のアイコン的建築に膜への全面プリントを施すことができるので、意匠や広告、アートなどの表現が可能だったり、チャック式の開口で出入口や窓などを自由に設けるなど、用途に合わせた自由な設計もすることができます。
地域の森林資源を活用し
環境に配慮した持続可能な開発に貢献
商品の生産から輸送エネルギー、長期間の使用、リユース、リサイクルまで、製品サイクルにおいては、できる限り環境に配慮した計画を実現しています。
例えば、パレットでは地域の森林資源の使用や、解体後の運搬用パレットや木材として再活用が可能です。膜に関しては、長期間の使用後に新たに膜を取り替えることで、建物事態が新品のように再生することができます(使用後の膜はバッグやプランターボックス等へのリユース、発電やセメント用素材としてリサイクルされます)。
現時点での膜繊維の環境配慮においては、まだまだ改善の余地がありますが、膜の業界では自然素材から生まれる膜や薄い膜面で発電できる技術など、たくさんの技術革新が期待されています。今後の新素材の開発により、ヒュッテント自体も進化していく建築として、様々な課題に応えていきます。
インパクトドライバーを用い、スクエアパネルを
5種類の軸組金物で接続するだけで組み立て可能
高校生でも簡単に施工することができます。
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スクエアパネル(救屋)
日本標準規格パレット 1100×1100×144mm
膜
インパクトドライバーと金具類
(代表取締役 三宮康司)
(代表取締役 海野洋光)
(設計部管理部長 山口健太)
野鳥観察や、森林整備の拠点
資源を素材別に回収できる、
アースステーション
(日本デザイナーズ学院 学生)
パブリックライブラリー
(日本デザイナーズ学院 学生)
森の中のテントサウナ
(デザイナーT.S)
地域の日替わりショップ、
寄り合い所、バス停
(佐賀大学理工学部 建築環境デザインコース 学生)
空き地活用のマルシェ広場、
屋台村
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